予想通りに不合理

「最も高いセックスは、無料のセックスだー」

 

予想通りに不合理を読んでいる。

 

行動経済学の観点から、人間が犯しがちな判断の不合理性について明かしていく。

なかなか興味深い。

 

・価格のアンカリングの話

⇨人は物事の価値を相対的に評価しているため、最初に提示された価格を基準にしてしまう

 

・無料パワーの話

⇨無料は1円とは大きく異なる唯一無二の価格。人はとにかく無料に弱く、無料の絡む選択肢を提示されると、よく吟味すれば他方より得でない場合においても無料の絡む選択肢を選んでしまう。

これを利用して、客を集めたい場合には無料をうまく駆使すると良い。

 

・社会規範と市場規範の話

⇨我々は無意識のうちに社会規範と市場規範を使い分けている。友人や家族が絡むイベントにおいては往々にして社会規範を適用し、そこに市場規範を持ち込むとうまくいかない場合が多い。(友人の家族に料理を振る舞ってもらってお金を払おうとしたらどうなるだろうか?)

だが、プレゼントであれば、社会規範の中に収まりうまくいきやすい。

(友達の家に泊めてもらうとき、現金でなく、ちょっとした手土産を持っていくと喜ばれるのが良い例だろう)