プラットフォームレボリューション

さて、NARさんの影響で、プラットフォームビジネスについての理解を深めたいと思い

 

プラットフォームレボリューションを読んだ。

 

以前読んだことのある、自動車業界革命の本や、GAFAの本などでなんとなくは

 

知っていたのだが、「得体の知れないもの」というイメージは依然としてあった。

 

この本によって、プラットフォームビジネスの仕組みや特徴、なぜ強いのかといった

 

基本的なことが理解できたように思う。

 

アメリカの本なので、日本には馴染みのない企業の事例もバンバン出てきて

 

読みにくさも確かにあったのだが、丁寧に説明がなされていたので

 

面白いと感じた部分も多かった。

 

・プラットフォームビジネスとは何なのか?

 

→ユーザー(消費者と生産者)が価値の創造および交換する場所=プラットフォームを

 

提供するビジネス。ユーザー同士がマッチングしやすく、質の高い価値の交換がスムー

 

ズに行われるように環境を整備する。例えば、エアビーは家を貸したい側と借りたい側

 

のユーザーを一つの場所に集め、そこで安心して取引が行えるようにユーザーの評価シ

 

ステムや、検索システムを整える。

 

このまとめ方はやや狭義かも知れない。

 

アップルを例に出すと、アップルはiOSというシステムを開発提供し、iOSには

 

アプリの開発者とアプリのユーザーの二つが集まってくる。まあいいや

 

・なぜプラットフォームビシネスは強いのか?

 

→資本を持たずして、拡大ができるのと、ネットワーク効果を利用するから。

 

例えば、ウーバーは車を一台も所有しないし、エアビーはホテルを一つも所有しない。

 

資本は外部が所有するのだ。そのことが、低コスト急拡大を可能にする。

 

従来のホテルが海外に事業拡大しようと思ったら、多くの従業員が必要なだけでなく、

 

ホテル建設費、どこに建てるかなどの戦略を考える人などの多大なコストと時間が

 

かかる。エアビーにはそれが必要ないわけだ。

 

ネットワーク効果はまあ口コミに似たようなものだ。

 

上記のアップルの例のようにアプリ開発者がユーザーを引き寄せ、

 

ユーザーがアプリ開発者を引き寄せるという相乗効果が得られるケースがある。

 

つまり、豊富なアプリがあればユーザーはそれを欲しいと思うし、

 

開発者にとってもユーザーが多い方が、市場が大きいことを意味するので魅力的である

 

ということだ。

 

また、インスタグラムを例にとってみると、ユーザーは自身がとった写真を広めたくて

 

アップロードするわけだけだが、そこでインスタグラムそのものも同時に広まるわけ

 

だ。巧妙だね。